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まちをつくる ― 地域のちから ―

今井みのるのブログ

秦野市議会議員今井みのるが地域の生活を考えて綴る日々の思索。よりよい市民生活のための地域活性化を考えます。

秦野市議会議員今井みのるが地域の生活を考えて綴る日々の思索。よりよい市民生活のための地域活性化を考えます。

文教福祉常任委員会 耳を疑う答弁 [議会]

3月16日
 文教福祉常任委員会を傍聴して来ましたが、納得できない質疑がありました。それは、指定管理者制度についてです。

 秦野市内における中央公園、おおね公園、総合体育館等は平成20年度まで秦野市スポーツ振興財団が指定管理者として秦野市から業務を委託され、管理をしていました。その委託料は、年間約2.8憶円。施設使用料はそのまま秦野市スポーツ振興財団の収入となるので、毎年2000万円近くが財団の利益となっていました。
 にもかかわらずその管理状態は、地域住民からの指摘もあった通り良くありませんでした。私を含め何人かの議員が、議会で問題点を指摘させて頂き、結果21年度から市の直営に戻しました。

 そして市の直営にもどして1年後、その結果報告を受けたわけですが、当初は「民間の方が効率よく、経費も掛らない」という理由で指定管理者制度を導入したにもかかわらず、市直営に戻してみたら年間約1500万円も経費が安く済んだとの報告がされたのです。この点を指摘された市側の答弁は「秦野市スポーツ振興財団は自立できていない。管理者として指名する以前に組織の自立が先である」と、まるで他人事であるかのような言いぶりです。

 ショックでした。
 繰り返して言いますが、秦野市スポーツ振興財団を委託先に指名したのは市自身です。
 当初、管理者指定募集のあった際、自分はこれをきっかけに地域商店会を盛り上げたいと考え、地元商工業者で組織した組合として応募しようとしましたが、業者選定の要件となるそのハードルがあまりにも高く、それをクリア出来るのは、秦野市スポーツ振興財団以外は、東京や横浜の大手しかありませんでした。つまり、最初から財団ありきの要件であり、これを地元商工組合を盛り立てるきっかけにできるといったような発想はなかったようです。
 市の責任で指名しておいて、巨額をかけて運営費をあてたものが、今になって委託先が自立出来ておらず、指名に値しないなどと言った答弁を聞かされるなどとは、到底納得がいきません。これは、市側に見る目がなかったという以前に、業者選定の基準としたハードルも無駄に高く設定されていたということではないのでしょうか。
 このような状況からは、市長の言う「市民が主役の政治」などはとうてい見えてこないし、ましてや理解などは程遠いと感じます。

 ちなみに、文教福祉常任委員会の所管は、福祉部、こども健康部、教育総務部、生涯学習部で、今もてはやされる問題の大部分を抱え、4常任委員会の中でも花形の委員会です。


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