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まちをつくる ― 地域のちから ―

今井みのるのブログ

秦野市議会議員今井みのるが地域の生活を考えて綴る日々の思索。よりよい市民生活のための地域活性化を考えます。

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遅れる作業 尚早な検討会 市が示す市民主体のまちづくりの実態 [温泉掘削]

8月31日

 8月も今日で終わり。明日からは9月、いよいよ議会が始まります。

 8月も記録的な暑さでしたが、9月議会もそれに負けないくらい暑い議会になると思います。
 そこで、一般質問の準備をと思いましたが、手を付け始めると他のことはしばらく出来なくなりますので、その前に、組合や商店会の用事を先に片付けて周辺整理をする事にしました。
 これで一般質問に取り掛かる準備は出来たのですが、一般質問の発言通行は、9月2日の午後4時までと言う事で、それまでにある程度作っておかないと、執行部も答弁書を作る時間がありません。最終的には5日まで引っ張れますが、質問に対する裏付けやその情報を集めながらの質問作成には時間が掛かります。その間、ほぼ外気温の事務所の暑さに耐え、朝方までの作業が続きます。いつももっと早く準備をしようと思うのですが、今回もそうであるように、議会が近づくと色々と用事が入ってきてなかなか思うに任せません。とにかく、こう少し余裕を持って取組める様になりたいと思います。

 諸々片付けを済ませると、午後7時からは源泉活用検討会です。
 源泉掘削が予定通り進まず期限に間に合わないと言う事で、掘削の再申請をしていると言うのに源泉活用の検討だは先にやるのだと息巻いています。先日お会いした担当部長は、準備だけだからと言っていましたが、案の定この先の予定も既に決まっていました。こちらがそれを再度問いただせば、必ずそうなると決まった予定じゃないからとその場しのぎな言い訳をして、結果はその予定通りに運ぶ訳です。
 2回目の検討会は10月の上旬に開催すると課長は言い切りましたが、源泉掘削は10月下旬まで掛かると今説明をしたばかりです。そもそも源泉掘削は何度も言っているように、市長のトップダウンであり、その理由は、マンション業者に先に温泉付きマンションを作られたくないと言うのが理由であります。しかし、既に県から源泉掘削の認可を受け、掘削が始まっている状況を考えれば、もうその様な危惧は無い訳で、そんなに急いで源泉活用検討会を始める必要なないのです。そもそも、何度のお湯が、毎分何リットル出るという実態も分からない状況で、どうして現実的な源泉の活用など検討できるでしょうか。もし毎分200リットルしか出なければ里湯の掛け流しにするだけで終わってしまいます。どんな根拠ではじき出したのか分かりませんが、市は毎分350リットルの産出を見込んでいますが、しかしながらその皮算用によっても、既に市が検討している周辺旅館への給湯や、それに加えて公共の足湯、温泉スタンドまで賄える訳がないというのは、この文章を初めて読んだ人でも簡単に想像のつく事ではないでしょうか。
 約束してしまったことだからと言って、少ない湯量を皆で分け合えば、全ての施設が中途半端になってしまいます。しかしそんな危機感は検討会の現場には皆無です。活用検討会の前身である、掘削検討会もそうでしたが、既に出来レースであるせいか、結論を出すまでの会議の回数が少ない。10月、11月、1月のたった3回で答えを出すとしています。

 首長が直々にリーダーシップを取ってやるとこんなにも早いものかと思います。自分たち鶴巻の商人や住民たちで取組んで来た南町のまちづくりとは、雲泥の差です。そして今、市が描く南口広場の図は、地域の思いと言う事で、幾度と無く地域や地権者の意向調査、先進地視察を実施し、4年の歳月を掛け数十回の会議を経てまとめた苦労とはかけ離れた実態です。まちづくり事業は市単独では行えない、国の補助金をもらうためにはこうするしかないというのが、南町のまちづくりをこれほどまでに延期された理由でしたが、だったら最初からそう言えば、こんなに地域の皆さんに無駄な時間や苦労を掛けずに、もっと建設的な話し合いから現実的な計画が立てれたはずです。市はこれで住民の声を、小さな声を聞いたつもりなのでしょうか。これが市が言うところの市民主体のまちづくりなのでしょうか。
 逆に源泉掘削検討会のように、市が主体でやれば、慎重になる住民の意見をよそに、こんなにも早く物事が進んでしまう様子は異様ではないでしょうか。今日の検討会でも市は誇らしげに言っていましたが、これこそが市が言うところの市民主体のまちづくりなのでしょう。源泉掘削検討会の委員を見ていても、市長の鳴り物入りと言う事で、個人的には色々とおっしゃる方も誰もかも、市の置かれている状況などは何処吹く風、責任感の無い議論に終始しています。当然、選ばれた委員の皆さんに言わせれば、自分たちから言い出した訳でもないし、市がせっかくやってくれると言うんだから、どんどんやってもらえばいいんじゃないのと言う事でしょう。そして、市にとっても、市長に言われて担当している職員にしても、その方が都合が良い訳だし、その様に会をリードをしている。簡単に結論が出る訳です。

 今、市は各地の市政懇談会で、市の危機だ、絶対的な財源不足だ、大借金だと言っている最中なのに、また、つい先日の鶴巻での市政懇談会でその問題点を指摘していた人たちまでも、温泉掘削が市長のお墨付きの事業と言う事から、今日はそんなことは関係ないとおっしゃる。議員の中にも8百何十億の借金だ、けしからんと言いながら、手放しで温泉を掘れ掘れと言う人もいます。

 我々議員もそうですが、市民の皆さんももう少し慎重に、自らも市のチェック機能を果たすように関心を持つべきだと思います。

 ちなみに肝心の温泉掘削ですが、県へ再申請が必要となった8月半ばから作業が中断され、予定の半分までの深度を掘った所で止まったままとなっています。(9月12日現在)

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